2025年8月21日、アメリカン・エキスプレスはMarriott Bonvoy アメリカン・エキスプレス・プレミアム・カードの大幅な改定を発表しました。今回の変更には、年会費の大幅値上げや特典条件の引き上げなど、既存会員にとって実質的な改悪といえる内容が含まれています。

K-tam
本記事では、変更点の概要と影響、そして今後の対応策について詳しく解説します。
主要な変更点

項目 | 改定前 | 改定後 | 差額・変更点 |
---|---|---|---|
本カード年会費 | 49,500円 | 82,500円 | +33,000円 |
家族カード(2枚目以降) | 24,750円 | 41,250円 | +16,500円 |
プラチナエリート取得条件 | 年間400万円利用 | 年間500万円利用 | +100万円 |
無料宿泊特典の取得条件 | 年間150万円利用 | 年間400万円利用 | +250万円 |
無料宿泊ポイント上限 | 50,000pt | 75,000pt | +25,000pt(改善) |
ポイント合算上限 | 65,000pt | 90,000pt | +25,000pt(改善) |
※新年会費は2025年11月以降の請求分より適用されます。
新設特典
- ダイニング予約サービス「ポケットコンシェルジュ」利用で20%キャッシュバック(半年ごとに最大5,000円/年間最大10,000円)
- 既存会員は2025年10月28日から利用可能


影響度と考察
今回の改定で最も大きな影響は年会費の値上げです。82,500円(税込)は、ホテル系プレミアムカードの中でも最高水準であり、利用頻度が少ないユーザーにとってはコスト負担が大きくなります。
また、プラチナエリート取得条件が年間500万円利用に引き上げられたことで、月あたり約41.7万円のカード利用が必要となり、一般的な利用者には達成が難しい水準です。
継続・解約の判断基準
継続を検討すべきユーザー
- 年間500万円以上のカード利用が見込める
- マリオット系ホテルに年間10泊以上宿泊する
- 無料宿泊特典で年間8万円以上の価値を得られる
- 年会費8万円超の負担が気にならない
解約・切り替えを検討すべきユーザー
- 年間利用額が400万円未満
- マリオット系ホテルの利用が少ない
- コストパフォーマンスを重視する
代替カードの選択肢
- Marriott Bonvoy アメックス(一般カード)
年会費:34,100円(税込)/年間250万円利用で50,000ポイントの無料宿泊特典/ゴールドエリート付帯 - アメックス・ゴールド・プリファード・カード
年会費:39,600円(税込)/旅行・グルメに強く、汎用性が高い - セゾンプラチナ・ビジネス・アメックス®
年会費:33,000円(税込・初年度無料)/プライオリティ・パス付帯/JALマイル最大1.125%還元
今後のスケジュール
日程 | 内容 |
---|---|
2025年8月21日 | 新規申込開始・新デザインカード発行開始 |
2025年10月28日 | 既存会員向け新特典開始 |
2025年11月以降 | 新年会費での請求開始 |
まとめ
今回の改定は、年会費値上げや特典条件引き上げなど、既存ユーザーにとって厳しい内容となっています。無料宿泊特典の改善や新ダイニング特典はあるものの、コスト増を補うほどのメリットとは言い難い状況です。今後の利用計画とライフスタイルを踏まえ、継続・解約・切り替えを慎重に検討することをおすすめします。
※本記事の情報は2025年8月9日時点の内容に基づいています。