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こどもNISAは誰のための制度?生活ギリギリ家庭が感じる使えない現実と広がる不安

マネー事情
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こどもNISAのニュースを見かけることが増えました。
「家族全員で非課税投資を」「子どもの将来に備えられる」といった魅力的な言葉に、思わず心が動く人も多いと思います。

でも一方で、私はいつも心のどこかにひっかかる思いがあります。

――そもそも、毎月の生活がギリギリの家庭はどうすればいいの?

物価は上がり続け、光熱費も保育料も食費もじわじわと重くのしかかる。
そのなかで「将来のための積み立てを」と言われても、現実には積み立てに回せるお金なんて残らないという家庭も少なくありません。

制度は魅力的。刺激もある。
でも、実際にはこの制度を使えると使えない人がはっきり分かれてしまうのではないか。
そんな疑問と不安を抱きながら、こどもNISAについてあらためて考えてみました。

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こどもNISAは魅力的。でも活用できるかどうかは家庭次第

こどもNISAは、子どもの将来の教育費を効率よく準備できる魅力的な制度です。
非課税で運用でき、親の新NISAと組み合わせれば、年間の非課税枠は家族全体で大きく広がります。

ただし、制度の恩恵を最大限受けられるのは、もともと生活に余裕がある家庭です。

  • 夫婦の新NISA→年間720万円
  • 子どもNISA→年間120万円

理論上は最大840万円を投資に回せる――それが「活用できる家庭」の姿。

一方で、生活がギリギリの家庭では、
「1万円すら積み立てられない」という現実を抱えている人もいます。

制度そのものは平等でも、使える人と使えない人の差は確実に存在する
ここに、私は小さくない違和感を感じています。

物価高+賃金横ばい…余裕なんて生まれないのが普通

物価は毎年のように上昇し、電気代・ガス代・食料品すべてが値上がり。
社会保険料は増え続け、実質賃金は下がり続けています。

そんな中で将来のための投資をするためには、
生活費のどこかを削るか、収入を増やすか、どちらかを選ばなければいけません。

多くの家庭にとって、これはとても現実的とは言えません。
こどもNISAどころじゃないというのが本音だと思います。

制度は悪くない。でも余裕の差そのまま将来の差につながる

こどもNISA自体は、決して悪い制度ではありません。
むしろ、使える人にとっては素晴らしい制度です。

ただし、制度がどれだけ優れていても、
元々の生活余力の差が、将来の資産差へとつながってしまう現実は避けられません。

・使える家庭
→ 教育費を効率的に準備し、子どもの将来の選択肢を増やせる

・使えない家庭
→ 教育費も生活費もギリギリ。投資どころではない

この差はゆっくりと、しかし確実に広がっていく。
だからこそ、私はこどもNISAによって見えない格差がより大きくなるのではないかと感じるのです。

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使えない自分が悪いわけじゃない

ここで強く伝えたいことがあります。
こどもNISAを使えないのは、あなたが悪いわけではありません。

今の日本では、生活費を払うだけで精一杯という家庭が珍しくありません。

投資に回せる余剰資金がないのは、努力不足ではなく社会構造の問題です。

こどもNISAは使えたらラッキーな制度。
使えないからと言って、落ち込む必要も、罪悪感を抱く必要もありません。

今できるのは、まず「生活を守ること」

こどもNISAを使えるかどうかより、
まずは毎日の生活を守ることが一番大切です。

  • 固定費の見直し
  • ポイ活
  • 食費の最適化
  • キャッシュレス活用
  • 小さな副収入づくり

こうしたできる範囲の工夫を積み重ねることこそ、
長い目で見れば最も堅実な資産形成につながります。

こどもNISAは、余裕ができたときに考えれば大丈夫。
焦らず、無理をせず、今の自分と家計に合ったペースで進めていきましょう。

まとめ

こどもNISAは確かに魅力的な制度です。
しかし、生活に余裕のない家庭では積み立てる余力がなく、
制度を使いたくても使えないという現実があります。

制度の良し悪しではなく、
「使えるかどうか」が生活余力に左右される時点で、格差が広がる懸念は確かに存在します。

使えないことを自分のせいにする必要はありません。
まずは今の生活を守ることを最優先に。
いつか余裕が生まれたときに、制度を活用すれば十分です。

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